1月になると、多くの人がスキンケアをゼロから見直そうとします。新しいアイテムを次々と買い足し、洗面台を埋め尽くし、「今年こそ完璧なスキンケアを」と誓う——。
でも、皮膚科医たちはこう言います。「肌をよくしたいなら、増やすより減らすほうが近道です」と。
ソウルのバノバギ皮膚科クリニックのジェ・ヨン・バン医師と、ニューヨークのユニオンダームに勤めるY・クレア・チャン医師の2人が、「洗面台に置く価値がある、本当のスキンケア」を選んでくれました。彼らが提案するのは、流行を追わず、季節を問わず使え、長く肌に寄り添う「カプセルスキンケア」という考え方です。
みかこ先生、スキンケアって種類が多すぎて何を使えばいいかわからなくなってきました…洗面台がアイテムでいっぱいで
ハナ先生気持ちはわかります。でも実は、皮膚科医の多くは「スキンケアは少なくていい」と考えているんです。今日は本当に必要な5つの成分だけ覚えてもらえれば十分ですよ
みかこえ、5つだけでいいんですか?なんか拍子抜けする(笑)
ハナ先生それがカプセルスキンケアの考え方。ファッションのベーシックアイテムと同じで、少数精鋭で揃えた方が肌は安定するんです
カプセルスキンケアとは何か
ファッションで言えば、上質な白いTシャツ、履き込んだデニム、どんなシーズンにも使えるコート——そういうベーシックアイテムだけで揃えたワードローブのこと。
スキンケアも同じ考え方です。流行の成分や重複する機能のアイテムを手放し、肌に本当に効く成分だけを、少数精鋭で揃える。そのシンプルな習慣が、1年を通じて肌の状態を底上げしていきます。
皮膚科医が選んだ「洗面台に置く価値がある成分」5選
① ツボクサ(センテラ・アジアティカ)— バリア修復の最強成分
こんな肌に: 敏感肌・ニキビ肌・強い有効成分を使っている肌・冬の乾燥肌
抗炎症・創傷治癒作用を持つツボクサエキスは、肌バリアを補修し、赤みを鎮め、ダメージを受けた肌の回復をサポートします。
バン医師: 「肌バリアが崩れているとき、私が最初に使う成分です。炎症を落ち着かせながら、肌本来の回復力をサポートしてくれます」
おすすめアイテム: CENTELLIAN24 マデカクリーム タイムリバース(約3,000円)
50年以上にわたるツボクサ研究の集大成。バリア機能の低下が気になる肌に。
② ビタミンC — 明るさとエイジングケアの両立
こんな肌に: くすみ・色むら・初期のエイジングサイン・日焼けダメージが気になる方
ビタミンCは強力な抗酸化成分として、くすみを改善し、コラーゲン産生をサポートし、紫外線や汚染物質による酸化ダメージを防ぎます。
バン医師: 「ビタミンCは即座に肌に輝きと活力を与えます。私がエイジングケアを始める患者さんに最初に勧める成分のひとつです」
チャン医師のおすすめ: SkinCeuticals C E フェルリック セラム(約30,000円)
Lアスコルビン酸・ビタミンE・フェルリック酸を配合。紫外線ダメージや環境ストレスから肌を守り、光老化を防ぐ。皮膚科医界隈では定番中の定番。
バン医師のおすすめ: Goodal グリーンタンジェリン ビタC ダークスポットケアパッド(約5,500円)
ワンステップで明るい肌へ。使いやすいパッドタイプ。
③ ナイアシンアミド — 複数の悩みに同時にアプローチ
こんな肌に: ニキビ肌・混合肌・毛穴が気になる方・複数の有効成分を重ねたい方
ビタミンB3としても知られるナイアシンアミドは、皮脂分泌を整え、炎症を鎮め、色むらを改善し、肌バリアを強化します。他の有効成分とも相性がよく、「すべてを引き立てるチームプレーヤー」と言える成分です。
チャン医師のおすすめ: COSRX ナイアシンアミド15 セラム(約3,000円)
高濃度ナイアシンアミドで炎症を鎮め、肌トーンを均一に整える。手頃な価格で続けやすい。
④ セラミド — 肌の「鎧」を修復する
こんな肌に: 乾燥肌・敏感肌・ピーリング後・レチノール使用中の肌
皮膚バリアを「鎧」に例えるなら、セラミドはその素材です。年齢とともに肌内のセラミドは減少していきますが、スキンケアで補うことでバリアを修復・強化できます。
チャン医師: 「セラミドは肌バリアを修復・強化する天然脂質です。寒い季節や加齢により肌内のセラミドは減少するため、スキンケアで補うことが不可欠になってきます」
チャン医師のおすすめ: AESTURA アトバリア365 クリーム
特許取得済みのバリア強化セラミドとトリプルリピッドコンプレックスを配合。肌のうるおいを守り、バリアを内側から強くする。
みかこセラミドって最近よく聞くけど、実際どういうものなんですか?
ハナ先生肌の表面を守る「鎧」の素材のようなものです。年齢とともに自然に減っていくので、スキンケアで補うことがとても大切なんですよ
みかこなるほど!じゃあ年齢が上がるほどセラミドが重要になってくるってこと?
ハナ先生その通りです。特にレチノールやピーリングを使っている方は肌バリアが弱りやすいので、セラミド配合のアイテムを必ず一緒に使ってほしいですね
⑤ 日焼け止め — スキンケアで最も重要な1ステップ
季節・天気・年齢を問わず、日焼け止めはすべての人に必要なステップです。
チャン医師: 「紫外線は肌老化とがんの主な原因です。日焼け止めはDNAダメージ・光老化・色素沈着を防ぐために、1年中毎日使用すべきものです。SPF30以上のブロードスペクトラムタイプを選んでください」
チャン医師のおすすめ: EltaMD UV フィジカル(約7,500円)
ティント入りのミネラル日焼け止め。酸化鉄が配合されているため、可視光線からも肌を守れる。
みかこ日焼け止めって、曇りの日も本当に必要ですか?なんとなくサボりがちで…
ハナ先生雲があっても紫外線の約80%は地上に届いています。シミ・シワの原因の大部分は紫外線の積み重ねなので、曇りでも室内でも毎日塗ることが肌老化を防ぐ最大の対策です
みかこうわ、そんなに!わかりました、明日からちゃんとします…!
ハナ先生習慣にしてしまえば苦じゃなくなりますよ。朝の保湿の最後のステップとして組み込んでしまうのがコツです
季節に合わせた調整法
冬:バリアを守る「プラス」ケア
乾燥・冷たい風・室内の暖房は肌バリアを弱めます。
- クリームはより濃厚なテクスチャーに切り替える
- 乾燥した部位にはCeraVeヒーリングオイントメントなどのオクルーシブ(蓋をするタイプ)を重ねる
- バン医師のおすすめ:BANO PDRN 1000 クリームで炎症した冬肌を落ち着かせる
夏:軽さと冷やしケアを意識する
熱・湿気・強い紫外線が肌に負担をかける季節。
- バン医師のおすすめ:冷やしたジェリーマスクで炎症を抑える
- チャン医師のおすすめ:AESTURA アトバリア365 ローションのような、軽くべたつかない保湿アイテムを選ぶ
カプセルスキンケアを始めるための5ステップ
| ステップ | 役割 |
|---|---|
| ① 抗酸化成分(ビタミンCなど) | 環境ダメージから守り、明るさをキープ |
| ② バリア修復アイテム(セラミド・ツボクサ) | 肌の土台を整える |
| ③ マルチタスクセラム(ナイアシンアミドなど) | 複数の悩みを同時にケア |
| ④ 保湿クリーム | 水分・油分をしっかり閉じ込める |
| ⑤ 日焼け止め(SPF30以上) | あらゆるダメージから守る「最後の砦」 |
この5つが揃えば、追加のアイテムは「気になる悩みに合わせて選ぶもの」。まずはこのベースを固めることが、1年通じて肌が安定する近道です。
みかこ今日教えてもらった5成分、復習すると…ツボクサ、ビタミンC、ナイアシンアミド、セラミド、日焼け止めですね!
ハナ先生完璧です!この5つがあれば、季節や年齢が変わっても肌の土台は守れます。あとは悩みに合わせてプラスするだけでOK
みかこなんか急にスキンケアがシンプルに感じてきました。今まで余計なもの買いすぎてたかも(笑)
ハナ先生多くの方がそうです。洗面台を一度整理して、この5つを揃えることから始めてみてください。きっと肌が変わりますよ
皮膚科医のメッセージ:「正しいケアは、シンプルです」
皮膚科医たちが口をそろえるのは、「スキンケアは多ければ多いほどよい、ではない」ということ。
肌に合うものを少数揃え、一貫して使い続けること。それが、今年だけでなく、ずっと肌をよくし続ける最もシンプルな方法です。
参考:The Quality Edit / Banobagi Dermatology Clinic / UnionDerm(2026年掲載)

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